第1世代ピルから第4世代ピルまでの違い

カプセルと錠剤

現在避妊に使われているピルは、低用量ピルと呼ばれるもので、エチニルエストラジオールという化学構造の卵胞ホルモンが30~35μg含まれています。
現在使われている低用量ピルは、発売された時期によって第1世代から第4世代まで4種類あります。

第1世代は1960年代に発売されたもの、第2世代は1970年代に第3世代は1980年代、そして第4世代はそれ以降に発売されたもので、それぞれ特徴があります。
第1世代は、ノルエチステロンという化学構造の黄体ホルモンが主成分です。卵胞ホルモンの作用が弱い分、黄体ホルモンの分量が多くなっています。
月経困難症や子宮内膜症の治療効果が高いことが特徴です。

第2世代は、レボノルゲストルという黄体ホルモンとエチニルエストラジオールという卵胞ホルモンが使用されています。
低用量エストロゲンで、しっかりとした効果が期待できます。
開発当時は、ニキビや毛深くなるなどの男性化作用が強いことが少々難点でした。
しかし現在は、このデメリットを解決するために2相性や3相性にして、黄体ホルモンが段階的に変化させた商品が出ています。
トリキュラーがその一例で、3相性の低用量ピルです。

トリキュラーは、現在最も処方数の多い低用量ピルです。
低用量ピルを使っている人の約40%が、トリキュラーを服用しています。
第2世代は服用中の不正出血が少ないことや、休薬中または偽薬服用中(22日~28日目)にきちんと月経が来るということが特徴です。

第3世代は、第2世代の効き目をキープしつつ男性化作用を抑えています。
デソゲストレルやゲストデンという新しい種類の黄体ホルモンを使用しています。
第3世代のピルは、ニキビや多毛症(毛深い)の治療にも有効です。
第4世代で使用されている黄体ホルモンは、ドロスポレノンという化学構造を持った種類です。

ピルは、このような種類の違いによって違いがあるの、種類を変えると合わない場合もあります。

生理痛がつらい人や子宮内膜症には第一世代を使うことが多く、肌荒れやホルモンの関与が強いタイプのニキビによく使われているのは、第3世代です。
どの種類を使うか、婦人科医とよく相談しましょう。

ホルモンの配合量によって「1~3相性」に分かれる

ピルには、1相性ピルと2相性や3相性があります。
1相性は、黄体ホルモンの量も卵巣ホルモンの量もずっと同じです。
それに対して3相性は本来の自然なホルモンの分泌パターンに近づけて、成分の含有量を3段階に分けています。

3相性ピルの代表的な商品であるトリキュラーの薬シートを見ると、赤い錠剤と白い錠剤と黄色の錠剤があるのでどうして3色になっているのだろうと思うでしょう。
実はこれこそが、3相性の証です。

1~6日目に服用する赤い錠剤は黄体ホルモンが0.05μg、卵胞ホルモンのエチニルエストラジオールが0.03μg配合されています。
7~11日目に服用する白い錠剤には黄体ホルモンが0.075μg、卵胞ホルモンが0.04μg配合されており、赤い錠剤よりもホルモンの含有量が多くなっています。
そして12日目から21日目に服用する黄色い錠剤は黄体ホルモンが0.125μg、卵胞ホルモンは0.03μgです。
黄体ホルモンだけほんの少し増やして、卵胞ホルモンは1~7日目と同じ量に戻しています。

28錠タイプでは、22日目から28日目までは偽薬と言って黄体ホルモンも卵胞ホルモンも含まれていないお薬を飲みます。
21錠タイプの場合は、22日目から28日目まではお薬を飲む必要のない休薬日です。

低用量ピルを飲む時はどの錠剤を服用してもいいのではなく、番号の順番に飲んでいきます。
きちんと番号を見て間違えないように服用することが大切ですが、同じ色の錠剤を服用したのであれば、例えば3番と4番を間違えたり、16番と17番を間違えたとしても大丈夫です。
1列ごとに同じ色にはなっていないので、その点は気をつけてください。

ピルの服用を考えている人は、必ず婦人科医に相談してから服用することを強くお勧めします。
また服用中の薬がある場合は、飲み合わせが良くないこともあるので、必ずお薬手帳を見せてください。
ダイエット関連のサプリメントや健康食品の中にも、ピルと相性の悪いものがあります。
サプリメントや健康食品を使っている人も、きちんと申告してください。
タバコを吸っている人は、喫煙本数を正直に申告しましょう。